好き嫌いは荒療治。
離乳食のときから、
息子はふたりともよく食べる子で
好き嫌いで悩まされたことはあまりありません。
ありがたや。
それでもやっぱり、
拒絶されるものはありましたね。
春菊とか菜の花、アスパラガス、みょうが。
苦味があったり、クセがあったり
大人になっておいしさがわかるものばかり。
これは仕方ない。
だから強要はしませんよ。
でも怯まずつくります。
だって母は好きだもの。食べたいもの。
そして、しれ〜っと食卓に並べます。
いらなきゃ、食べなくてよし。
でも代わりはないよ。
大人と子どもで別メニュー、なんて
面倒くさがりの働く母にはできません。
だから、食べないなら
おかずが1品減るけどあしからず。
ひどい母でしょうか。
ええ、ひどい母ですね。
でも鬼ではないので
せめて食べやすいように工夫はします。
春菊の場合。
お鍋に入れたりおひたしにしたりはさすがにしません。
ダイレクトですからね。
苦手な人にこれは無理です。
で、これならどうだ? と
ある日出してみたらいけました、というのが
白あえ。
豆腐でごまかす戦法です。
さらに味付けは味噌&ねりごま。
こっくり濃密で、香り高く。
しょっぱなからいけましたねえ、これは。
ぱくぱくお召し上がりになりましたよ。
ふふん、母の作戦勝ちです。
一度食べられるようになると
脳が「ダイジョーブ」と判断するのか
鍋もおひたしも
いつの間にか難なくいけるという不思議。
菜の花の場合。
母は本当は辛子あえが食べたいけれど。
あの苦味を噛み締めたいけれど。
息子たちの大好きな塩麹とごま油でナムルにします。
アスパラはちょっと難航したけど
少し大きくなって味覚も養われたのか
あるとき、さっとグリルして岩塩をふりかけたら
あれ?
食べました。
みょうがはまだクリアしていません。
この夏、チャレンジしてみよう。