菜の花チャレンジ。

たまに行く自然食品さんで 

こんなの見つけました。 

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春ですねえ。 

 

菜月自然農園さんは 

内子町の丘の上で 

自然栽培をされている方です。 

2000年にご家族で内子に引っ越して 

新規就農されたのだそう。 

 

内子は 

自然農法とか無肥料無農薬とか、 

志をもった生産者さん、特に新規に就農する方がたくさんいます。 

人が人を呼ぶ面もあるんでしょうけど 

なにより、迎え入れる地元の人たちの人柄が 

それを後押ししているんだろうなあと思います。 

 

花がとれてしまわぬように、 

鮮やかな色を失わぬように、 

そっと&さっと 茹でます。 

ふわりとたちのぼる 

力強い命のにおい。 

このにおいが嗅げるのは 

料理する人だけの特権です。 

菜の花が減るんじゃないかと思うくらい吸い込んどきました。 

 

茹で時間は30秒で十分。 

ざるにあけて、あとは余熱で。 

 

少し冷めてから 

芯まで火が通っているか確認がてら 

味見をしたら  

 

! ! ! 

 

・・・言葉にならない。 

なんですか、この甘み。 

もうひと口、といきたいところをぐっとこらえて 

お料理、お料理。 

 

さて、満を持して辛子あえにチャレンジです。 

 

辛子でもワサビでも 

チューブ入りのものは 

なんか信用おけない気がして 

あまり使わないんですけど 

最近、こんなの見つけまして。 

いちいち溶いて使うのは面倒だけど 

ものすごく風味豊かでびっくり。 

 

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ああ、開ける前に撮っておくべきでした。 

すみません。 

 

辛子あえ、夕飯におそるおそる出してみたら 

ふたりとも食べてくれました! 

そっかそっか。

大きくなったんだなあ。

 

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長男撮。

たどり着いた鶏チリ。

そういえば。 

エビも食べませんね、兄も弟も。 

意外とあったわ、好き嫌い笑。 

 

甘エビとか、甘くてとろっとしてて 

子どもが好きそうな気がしますけど。 

お寿司に行っても食べません。 

花形と思われるエビフライも 

うちの子にかかるとガン無視です。 

 

これ実はきっかけがありまして。 

 

長男が小学校低学年のころ、 

プツプツと全身に蕁麻疹のようなものが 

できたことがあったんですね。 

その日のことをあれこれ振り返ってみて 

唯一、もしかして・・・と思ったのが 

ちりめんと一緒にご飯にふりかけたアミエビ。 

 

さてはアレルギーか!? 

とすぐに小児科に検査に行ったのですが 

結果はシロでした。 

だからあの蕁麻疹の原因がなんだったのかは 

不明のままなんですが 

結果が出るまでの1週間ほど 

家の食事はもちろん、 

給食でもエビや甲殻類は避けていたら 

「エビは食べちゃいけないもの」と 

インプットされたらしく 

全然食べなくなっちゃいました。 

弟関係ないのに。 

こんなときだけ共闘を組む。 

 

 

アレルゲン食物でなければ 

例のごとく 

知らんぷりでエビ料理出すところですけどね。 

お医者さんから 

偽陽性のこともまれにあるので、 

念のため、 

生のままや、一度に大量には食べたりはしないように」 

と言われていることもあり、 

エビが食卓に上がることは 

ほぼなくなってしまいました。 

 

エビが使えないことであまり困ることもないんですが 

エビチリはたまーに食べたくなるんですよね。 

まあ外で食べればいいか、と思っていたらコロナ到来。 

食べられないとなるとにわかに 

どうしても食べたくなるのは 

なぜなんでしょう。 

 

でもいい時代になりました。 

グーグル先生にお伺いを立てれば 

たいていのことは教えてくれますから。 

 

たどり着いたのが、鶏チリです。 

こりゃあいい! 

特に珍しいメニューでもないと思うのですが 

実家でも、外でも、あまり食べたことがなくて 

思いつかなかったんですよね。 

おかげで、自由に外食できるようになったいまも 

鶏チリはわが家の定番メニューです。 

 

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ありがとうグーグル先生。 

・・・というかまりえ先生。 

https://mariegohan.com/27823 

 

まりえ先生(と勝手に呼んでいる)のレシピは 

これ以外もちょくちょくお世話になりますが 

レシピだけでなく 

ワンポイントアドバイスがとてもよい。 

鶏ムネ肉の切り方、私はこれで覚えました。 

 

読んでもらうには 

プラスアルファのお役立ち情報は必須ですね。 

って特大ブーメラン。 

すみません。以後、心がけます。 

 

 

 

 

 

 

好き嫌いは荒療治。 

離乳食のときから、 

息子はふたりともよく食べる子で 

好き嫌いで悩まされたことはあまりありません。 

ありがたや。 

 

それでもやっぱり、 

拒絶されるものはありましたね。 

春菊とか菜の花、アスパラガス、みょうが。 

苦味があったり、クセがあったり 

大人になっておいしさがわかるものばかり。 

これは仕方ない。 

だから強要はしませんよ。 

でも怯まずつくります。 

だって母は好きだもの。食べたいもの。 

そして、しれ〜っと食卓に並べます。 

いらなきゃ、食べなくてよし。 

でも代わりはないよ。 

大人と子どもで別メニュー、なんて 

面倒くさがりの働く母にはできません。 

だから、食べないなら 

おかずが1品減るけどあしからず。 

 

ひどい母でしょうか。 

ええ、ひどい母ですね。 

 

でも鬼ではないので 

せめて食べやすいように工夫はします。 

 

春菊の場合。 

お鍋に入れたりおひたしにしたりはさすがにしません。 

ダイレクトですからね。 

苦手な人にこれは無理です。 

 

で、これならどうだ? と 

ある日出してみたらいけました、というのが 

白あえ。 

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豆腐でごまかす戦法です。 

さらに味付けは味噌&ねりごま。 

こっくり濃密で、香り高く。 

 

しょっぱなからいけましたねえ、これは。 

ぱくぱくお召し上がりになりましたよ。 

ふふん、母の作戦勝ちです。 

 

一度食べられるようになると 

脳が「ダイジョーブ」と判断するのか 

鍋もおひたしも 

いつの間にか難なくいけるという不思議。 

 

 

菜の花の場合。 

母は本当は辛子あえが食べたいけれど。 

あの苦味を噛み締めたいけれど。 

息子たちの大好きな塩麹とごま油でナムルにします。 

 

アスパラはちょっと難航したけど 

少し大きくなって味覚も養われたのか 

あるとき、さっとグリルして岩塩をふりかけたら 

あれ? 

食べました。  

 

みょうがはまだクリアしていません。 

この夏、チャレンジしてみよう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

出合ってしまったカレー粉。

うちはカレー率、低めです。 

 

日本のふつうのおうちカレーは 

3、4ヵ月に1回か 

もしかしたら半年に1回くらいかも。 

 

母の好みって、家庭のごはんにもろ出ますよね。 

実はそんなに好きじゃないです、ふつうのカレー。 

嫌いではない。出されりゃ食べる。 

でも、とり立てて「カレー食べたい」とはならないって感じ。 

加えて、学校の給食はカレーの日が結構あるんですよね。 

ふつうのカレーだけじゃなく 

「○○のカレー風味」みたいなのとか。 

そういう日は夜もカレーってのもな、ってことで避けていくと 

上記のとおり、数カ月に1回になってしまうという。 

 

代わりにドライカレーは、よく登場します。 

息子たちが小さい頃は、野菜をあれこれみじん切りするのが大変だったけど 

最近は、あえて大きめにごろごろっと。 

歯ごたえを楽しむ、という名のもとに 

玉ねぎも、れんこんも、にんじんも、しいたけも 

1センチ角くらいにあらーく。 

するとにわかにハードルが下がって 

ますますよくつくるようになった・・・ 

んですけど、あるときそれに拍車をかける出来事が。 

 

出合ってしまったのです、カレー粉に。 

うまいです。 

あれこれ入ってざっくりカレー味になってるんじゃなく、 

スパイスひとつひとつの個性が立ってます。 

便利な「カレーの壺」とか 

イギリスからの輸入もののカレー粉とか 

(イギリスは植民地時代の名残で実はカレー天国) 

これまでいろいろ使ってみたけど

これは極めて出色!! 

 

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井上スパイスの「特選カレーパウダー」 

撮影むずかしい・・・ 

 

ライスはキヌア入り。 

息子たちも私も若干、貧血気味なので 

意識して鉄分とってます。 

キヌアもそのため。 

よくご飯に混ぜて炊いてます。 

 

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そろそろ撮影すること意識して盛ろうよね、わたし。

 

あとは、お味噌汁つくるときに鉄玉入れたり。 

 

鉄分って摂りにくいですよね。 

必要な量を食べ物で摂るって相当むずかしいらしいです。 

どうしたらいいんだろ。 

長年の悩みです。 

 

 

 

 

 

『楽しい家族』

自分の小学生時代の思い出なんて、 

もう前世の出来事かってくらい 

かすみがかかってたけど 

わが子が小学校に入ったら 

急に記憶が引き出されるようになりまして。 

 

校舎や黒板、 

運動会、音楽会みたいな行事、 

給食のメニューや白衣、 

上履きや図書室の本。 

鉛筆削りや分度器。 

小さなきっかけでぽつりぽつりと。 

 

こういう目に見えるアイテムが 

記憶の扉を開けてくれるんだけど 

そこから引き出されるのは 

考えてたことや感じたこと、 

匂いや温度だったりするのが不思議です。 

 

女子ですからね。 

結構大人びたことを考えてたな、とか 

案外ちゃんと感じ取っていたじゃない、とか、 

まだまだ甘えん坊のうちのブラザーズも 

実はいろいろ考えてるのかなと淡く期待したり。 

 

子育てって、 

こうしてもう1回人生を追体験するみたいなところがあります。 

すごい得した感。 

 

 

『楽しい家族』ノーソフ(偕成社文庫) 

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これは4、5年生くらいのころ、繰り返し読んだ本です。 

帰省したときに本棚で見つけて、 

息子たちに読ませようと持ち帰ってきたんですが 

色褪せた紙っていいですよね、特有の匂いがあって。 

時間に匂いがあったらこんなかなって思います。 

 

ノーソフは、20世紀ロシア(当時はソ連ですね)の作家です。 

良くも悪くも子どもを子どもらしく描いた作品で、 

大人も子どもも読者にした人。 

 

好奇心旺盛な主人公の男の子が、 

卵を孵してひよこを育てていくお話です。 

楽しい家族というのは、かえったひよこたちのこと。 

 

あれこれ工夫して孵卵器を手づくりしたり 

温度の管理に苦戦したりするのを 

自分も一緒になって大切な命を守っているような思いで 

追いかけていた気がします。 

 

これはある日の自分かもしれないと思わせる 

ストーリーもさることながら、 

必要な道具とか細かい温度管理の方法とか、 

子どもの知識欲も満たしてくれるところが 

引き込まれた理由だったのかなと。 

 

生き物を育てるって 

ものすごく責任の重いことだけど 

子どもはみんな、やりたがりますよね。 

ひょいと簡単に。 

うちもバッタやカマキリ、クワガタにはじまり、 

サワガニとかメダカを飼ったこともあるな。 

 

この経験は、彼らの心に何かを残したんだろうか。 

 

本日、12年目の3.11。 

おとんの地元、東京下町で 

マンション暮らしをしていた当時のわが家。 

長男は生後半年でした。 

お昼寝中だった長男は、揺れで目を覚ましました。 

キッチンにいた私は断続的に続く余震の中、 

這って長男のいる寝室に向かいました。 

だんだん暮れていく金曜の午後。 

テレビから流れる現実離れした映像を 

乳飲み子とふたりで呆然と見つめていました。 

 

忘れられない。 

 

近所の札所で追悼式が行われていたので 

夕方、息子たちを連れてお詣りに。 

 

命は重いとか大切だとか 

口で言うのはたやすいけど、 

実感は伴いにくいし、教えられてわかるものでもない。 

ただ。 

命は失われてしまうものであること。 

それだけはいつも心に留めておきたいと思います。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目からウロコの三味唐辛子。 

サボっている半月の間に 

季節はすっかり春です。 

電気代もガス代も爆上がりのいま、 

暖房いらなくなって、お風呂の追い焚きも減ってよきよき。 

 

ですが、過ぎ去った季節に置き忘れたことがひとつ。 

今年はスキーに1回しか行けなかったー。 

 

驚かれるかもしれませんが 

愛媛にもスキー場あるんです。 

たぶん、3カ所(知らないだけで、もっとあるかも)。 

そりゃ、雪質だのなんだのは問えません。 

でもしっかり降って積もったゲレンデで 

みんな楽しそう〜に滑ってます。 

しかも、松山からほんの2時間車を走らせれば着いてしまうというお手軽さ。 

 

冬の休日。 

遅めの朝ごはんを食べながら 

「今日、天気いいねー。スキーでも行く?」ってゆるっと出発して 

途中、山すその道の駅に寄ってランチ。 

名物のたらいうどん(←めちゃうまい。なんなら母はこれが目的)で腹ごしらえをして 

午後イチから3、4時間ヒャッホーと滑り、 

家に帰って午後7時には 

「夕飯は簡単なもので〜」と一家で鍋をつついてる・・・ 

ってすごくないですか? 

 

東京にいた頃は、えっちらおっちら大荷物抱えて 

新宿から夜行バスに乗って、 

碓氷峠越えて、 

狭い宿に詰め込まれて。 

翌日、こんな思いして来たんだから1秒たりとも無駄にはできぬと 

一心不乱に滑ってまたバスに揺られてフラフラで帰る。 

っての、誰もが一度はやってますよね。 

あれなんだったんだろう。 

 

で、そのたらいうどんを食べる道の駅で 

毎年必ず買うものがあるんです。 

それが本日のテーマ「三味唐辛子」。 

 

いやね、これ絶品でもう他は食べられないって感じなんです。 

唐辛子にうまいもまずいもないと思ってません? 

私は思ってました。 

でもこれ知ったら、 

コクとか華やかな香りとか、もちろん辛味もしっかりで 

いままでまがい物を食べてたのか、と。 

 

愛媛県内子町の道の駅、小田の郷せせらぎで 

20g100円(やすっ)で売られているのは 

唐辛子、柚子の皮、黒ごま の三味。 

すべて地元、内子町小田産です。 

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何が違うのかなあって考えたんですけど 

たぶん、いちばん大きな違いは鮮度じゃないかと。 

乾物に鮮度はあまり気にしたことなかったけど 

風味も香りも時間とともに飛びそうですよね。 

スパイスもつくりたてってことが重要なんだなと。 

 

大量生産のスパイスは、いつ収穫されて、 

いつ乾燥させて、いつ粉砕されたのか 

わかんないですもんね。 

 

容器はこれ使ってます。 

デザイナーの原研哉さんが雑誌で取り上げていたのを見て、 

一目惚れ。 

造形も美しいけれど 

無垢の竹は余計な湿度も吸収してくれて 

保管に適しているような気がします(無ファクトチェック)。 

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大量生産切り干し大根の煮物。

本業が忙しいという言い訳をふりかざしてサボりにサボり、 

気がつけば3月です。 

ヒートテックは片付けたし、ダウンもクリーニングに出しました。 

でもブログはサボりました。すみません。 

 

まあ本業が繁忙期だったのはほんとうです。 

加えて3月といえば、確定申告ですよ。 

校了するや否や領収書と格闘する日々を乗り越え、私はいまここにおります。 

毎年のことなんだからね、 

月々精算しておけよとか 

少しは器用に手順をふめよとか 

天に唾する愚痴の数々をこぼしながら、ようやっと提出いたしました。 

 

そんな間も、人はたゆまずごはんを食べる生き物です。 

たまには君たちもサボっていいんだよ、ボーイズの食欲よ。 

 

さて、復活第1弾は、大量生産副菜シリーズその2、 

「切り干し大根の煮物」です。 

 

あまりに定番で、いまさらレシピもなにもって感じですが 

ポイントをひとつ言うと、 

最初に炒るという工程を面倒でも省かずやっておくと 

コクが出て、あの特有の匂いも抑えられる(ような気がする)! 

大量につくっても飽きずに食べられるのは、 

このひと手間のおかげ(のような気がする)! 

 

戻してしぼった切り干し大根を 

ごま油でちりちりと炒ります。 

あとは、にんじんとかしいたけとかその日ある食材を加えて 

出汁とみりん&醤油で煮るだけ。 

切り干し大根自体に甘みがあるので、みりんは控えめに。 

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常備しているのは 

無茶茶園の切り干し大根です。 

  ↑  

有機農場を運営する新規就農者のグループで 

愛媛県内の産直市には切り干し大根に限らず 

何かしら旬の野菜が出品されているメジャーな生産者。 

東京にいた頃、オーガニック食品店で見かけていたので 

お江戸の方々でも手に入れられると思います。 

お値段も手頃でおすすめ。 

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大根が有機で安心なのはもちろん、

天日干しなのでおいしくて栄養たっぷり。

パーフェクト切り干し大根でございます。

 

 

そういえば。 

息子たちに歯が生えはじめた頃、 

歯固めのおしゃぶり代わりに 

丸干し大根をくわえさせてました。 

切り干しだと、まちがってごっくんしそうなので、丸干し 

するめと同じで、噛めば噛むほど味が浸み出すので 

ご機嫌にしゃぶっていました。 

ああ、懐かしい。