『蜜蜂』

ごはんネタに偏ってましたね。 

ほん、行きます! 

 

『蜜蜂』マヤ・ルンデ(NHK出版) 

 

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そろそろ長男にどうかなーと思って、先週渡した1冊。 

ノルウェーのベストセラー小説です。 

 

実はこの本、携わってる雑誌の書評ページで1回、 

その後、地元紙への寄稿で1回、 

そしてここで、で3回目の紹介となります。 

そのくらいオススメ本。 

ぐいぐい読ませながら、社会性もある良書です。 

大人も子どもも読んでほしい。 

 

2005年くらいですかね、 

「蜂がいなくなったー」と世界中で大騒ぎされたのは。 

みんなもう忘れちゃいました? 

忘れちゃいましたよね。 

いまや誰も、どのメディアも声高に言いません。 

でもだめですよ、忘れちゃ。 

この問題、「蜂群崩壊症候群」っていうのですが 

全然、解決していません。 

原因もわかっていません。 

んー、わっかんなーい。ぽいっ  

って世間は放置しています。 

うちの小4次男並みです。 

 

テーマはその「蜂群崩壊症候群」。 

著者はノルウェーの作家マヤ・ルンデという女性で、 

児童書の世界で長く活躍してきた人です。 

 

3つの舞台が並行して進みます。 

1952年のイギリス 

2007年のアメリ 

2098年の中国。 

それぞれ蜜蜂にかかわって生きる家族が 

時代や国を超えて絡み合いながら 

ストーリーが展開していきます。 

 

もし、地球上に蜜蜂がいなくなったらどうなるか。 

植物は受粉ができずに、食物は絶えます。 

まさかー、 

肉食べりゃいいじゃん。 

じゃあ、牛さんは何食べますか? 

牧草も絶えますよ?  

 

アインシュタイン 

「蜜蜂のいない世界で 

人類は4年しか生きられない」と警告しました。 

脅し文句と受け流すには 

時すでに、ってのがいまです。 

ね、忘れてる場合じゃなかったでしょ? 

 

まだ見ぬ21世紀末の中国で 

人類がたどり着くのはどんな未来なのか。 

予言の書をめくるような思いで 

引き込まれていきます。 

 

それにしても、 

蜂はどこ行っちゃったんでしょうね。 

どうしていなくなっちゃったんでしょうね。 

 

マヤ・ルンデは3人の子をもつお母さんです。 

子どもたちに健やかな地球を残せるかどうか、 

いまその瀬戸際にいる、という 

母としてメッセージを 

東の果てのひとりの母はひしひしと受け取ってしまったわけです。 

・・・でしつこく3回も紹介しているのでありました。 

 

みなさんもぜひ!