『しんせつなともだち』

長男が2歳のときに 

クリスマスプレゼントとして贈った本です。 

昨日、次男がひっぱり出して読んでいて、 

なつかしくて、登場!  

 

『しんせつなともだち』方 軼羣 作/村山 知義 絵(福音館書店 

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季節は冬。 

野山は雪に覆われ、 

食べものを見つけるのが大変な動物たちの 

思いやりの物語です。 

 

誰かに優しくするって 

心の問題のように語られるけど、 

私は知性のひとつだと思ってます。 

 

自分が経験してないことや 

目には見えない心の中を 

想像し、考えて、 

何をすべきかを判断しているわけですから 

知性以外のなにものでもないって思いません? 

 

そう思って読むと、 

登場する朴訥とした野生の動物たちが 

とても聡明でかっこよく見えてくる。 

ちょっとぼてっとした独特な絵なんですけどね。 

読み返すごとに、じわじわかっこいい。 

雪降る中、貴重なかぶをくわえて 

こやぎの家に届けるロバなんて、いぶし銀の魅力です。 

惚れるゼ。 

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あ。撮ったのうさぎさんページだった。。

 

 

小学校も高学年になったいまはもう、 

息子たちに絵本を買うことはほとんどなくなったけれど、 

しまい込まず、本棚に並べています。 

するとね、ふとまた手に取って、ページをめくったりするわけです。 

昨日の次男のように。 

 

本はしまい込んでしまうと、死んじゃいます。 

たとえ何年も読んでいないものでも 

本棚で背を見せて、そこに在ることが大事です。 

積ん読も、大いに結構。 

だから、少しでも気になった本は買う。 

忙しくていまは読めないなと思っても、 

とにかく手に入れて、手元に置いておく。 

 

するとそのうち、なんか愛着が湧いてくるんですよ。 

慣れ親しんだ家の中の景色の一部になってくる。 

それってもう、手放せない大事な本と同じですよね。 

読んでもないのに 笑! 

 

そして、時期が来れば必ず読むものです。大丈夫。 

 

そのくらい、本の存在感ってすごいんですよ。 

本の精でもいるんじゃないかって、本気で思います。